こんにちは。ずまずまです。
この記事では、【名馬theドキュメント】と評して、過去の名馬の功績を振り返っていく記事になっています。競馬好きは元い、競馬初心者の方々に向けても、見てて面白い、懐かしい思いを返すような記事を意識して作成しています。どうぞご覧ください。
2回目の今回は、現役時代、種牡馬時代で共に一時代を築いた稀代の名馬、日本競馬の結晶こと「ディープインパクト」についてまとめていきます。
以下が目次です↓↓
ディープインパクトが最強たる理由3選

その1
”現役時代の圧倒的な強さ”
【残した主な功績】↓↓
・日本競馬史上2頭目の牡馬クラシック無敗の三冠馬。 ・獲得賞金14億超え。 ・4歳での引退ながら、G1勝利数史上2位タイの7勝(皐月賞、東京優駿、菊花賞、天皇賞春、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念) ・デビューから引退までの全13戦全てで1番人気で1倍台の人気(凱旋門賞は海外なので除く)。その内、体調不良で敗れた3歳時の有馬記念以外の12戦で勝利。 ・日本調教馬として史上初めて芝部門、長距離部門で世界ランキング1位を達成。など
この中でも特に、史上2頭目の牡馬クラシック無敗の三冠馬であることは、希少性からも突出した功績であると言えます。
またG17勝と言う成績も、4歳での引退だったこと。他のランキング上位の馬が5歳、6歳まで現役を続けた結果だったことを踏まえると、この馬自身の成績は驚異的であると言えます。
その2
”種牡馬として唯一無二の能力の高さ”
【残している主な実績】↓↓
・2012年‐2020年までの9年間、日本リーディングサイアー獲得。 ・産駒頭数、1793頭(2021年10月現在)。 ・通算勝利数史上2位、2513勝(2021年10月現在、地方を除く)。 ・重賞勝利数史上2位、294勝 (2021年10月現在、地方を除く)。 ・G1勝利数史上1位、85勝 (2021年10月現在、地方を除く)。 ・産駒出走初年度総獲得賞金記録保持者(2010年)。 ・JRA史上最速、産駒デビュー後年間100勝(2011年)。 ・JRA史上最速、通算1000勝(2015年)。 ・仏ダービー制覇(2018年) ・JRA史上最速、通算2000勝(2019年)。など
種牡馬としても、ディープインパクトは類稀な能力を持っており、日本競馬の種牡馬記録のほとんどを史上最速の勢いで塗り替えています。
また海外での多数G1馬輩出の偉業や、無敗の三冠馬であるディープインパクト自身の産駒から、無敗の三冠馬”コントレイル”を輩出したことは、世界初の偉業であり、自身の種牡馬としての優秀さを改めて世に知らしめました。
その3
”競馬ファン以外も魅了するカリスマ性”
その圧倒的な強さからディープインパクト現役時の影響力は、非常に大きなものがあり社会現象を巻き起こしました。
【実例】↓↓
・出走したレースでの経済効果260億越え。 ・競走馬としては異例な、ディープインパクトを主題としたテレビ特番が組まれ放送されたこと。 ・ディープインパクトが出走したレースでの視聴率が15%以上を記録したこと。 ・サントリーのCMに出演。 ・新語、流行語大賞の候補語60語に「ディープインパクト」の名前でノミネート。
競馬の概念を通り越した知名度を獲得し、人気にも拍車がかかりました。上記を見るだけでも、ディープインパクトが如何に特別な競走馬だったか、が分かるでしょう。
プロフィール
プロフィール | ||
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父 | サンデーサイレンス | |
母(母父) | ウインドインハーヘア(Alzao) | |
馬主 | 金子真人ホールディングス | |
調教師 | 池江泰郎(栗東) | |
生産者 | ノーザンファーム | |
中央獲得賞金 | 14億5445万円 | |
主な勝ち鞍 | 06年ジャパンC(G1) | |
生年月日 | 2002年3月25日 | |
馬名の意味 | 強い衝撃 | |
受賞歴 | JRA総合リーディングサイアー(2012-2015) JRA顕彰馬選出(2014年) JRA賞年度代表馬(2005,2006年) JRA賞最優秀4歳牡馬(2006年)JRA最優秀3歳牡馬(2005年) |
・血統的背景には、全兄に”ブラックタイド”が居る血統。この”ブラックタイド”自身はG1勝ちは無かったものの、産駒としてG17勝の”キタサンブラック”を輩出したことからも、優秀な血筋である事が分かります。
・また、ディープインパクト自身の誕生日である3月25日は、父である”サンデーサイレンス”の誕生日と同じ日にちです。
現役時代圧巻レース

2005年東京優駿(日本ダービー(G1))
ディープインパクトにとって5戦目のレース。
皐月賞(G1)を前評判通りの末脚で圧勝し、この日本ダービーでも単勝1.1倍。単勝支持率73.4%と言う歴代1位の驚異的な支持を受けて1番人気となります。
レースでは、出遅れ気味のスタートから中段後方に付けて最後の直線、馬場の大外を通りラスト2Fでは早くも先頭。その後も後続を突き放して、終わってみれば5馬身差の圧勝。見事支持に応えて、無敗の2冠馬となりました。
【動画】
2006年天皇賞(春)(G1)
ディープインパクトにとって10戦目のレース。
年末の古馬G1有馬記念(G1)を1番人気に支持されながらまさかの敗戦。4歳春では、実力が疑問視された中、前走の阪神大賞典(G2)を圧勝。この天皇賞春でも単勝1.1倍。安定の1番人気に支持されます。
レースでは、出遅れ気味のスタート。道中は後方に位置付けて3コーナー入口、一気に全頭をまくり上げて先頭。そのまま直線を向いても後続を押し切り、終わってみれば3、2分の1馬身差の完勝。G14勝目を挙げました。レース内容からも、非常にインパクトのあるレースです。
【動画】
2006年有馬記念(G1)
ディープインパクトにとって14戦目、そして引退レース。
凱旋門賞以来のレースだった前走ジャパンカップ(G1)を見事に勝利。また凱旋門賞後、この年での引退が発表されたため、有馬記念が引退レースとなりました。この有馬記念でも、単勝1.2倍。引退レースでもぶっちぎりの1番人気に支持されます。
レースでは、五分のスタートから後方に付けて4コーナー、勢いよく捲り先頭に並びます。最後の直線でも、他を圧倒する脚力で突き放して3馬身差の完勝。G17勝を飾ると共に、引退レースを無事勝利と言う形で華を添えました。
【動画】
種牡馬として(代表産駒たち)

先述した通り、ディープインパクトは種牡馬としても突出した成績を収めており、多くのG1馬を輩出してきました。
その中でも、特に秀でた成績を出したディープインパクト産駒たちを紹介します↓↓
ジェンティルドンナ
貴婦人こと、ジェンティルドンナ。
主に芝中距離で活躍し、牝馬クラシック史上4頭目の三冠馬。父同様G17勝を挙げました。
グランアレグリア
快速牝馬、グランアレグリア(記事はこちら)。
主に短中距離で現役で活躍中の馬で、G15勝(2021年10月現在)を誇ります。
コントレイル
父ディープインパクト同様無敗の三冠馬である、コントレイル(記事はこちら)。
父ディープインパクト以来、史上3頭目の牡馬クラシック無敗の三冠馬に輝いた馬で、現役として活躍中。G14勝(2021年10月現在)を誇ります。
キズナ
第80代日本ダービー馬である、キズナ(記事はこちら)。
主戦が父ディープインパクトと同じく武豊騎手であり、G1を1勝。その他にも海外フランス重賞ニエル賞(G2)を日本馬として初めて勝利しました。
フィエールマン
天皇賞春連覇の、フィエールマン。
主に芝長距離を中心に活躍し、G1を3勝。中でも、天皇賞春は史上5頭目の連覇を達成しました。
まとめ

今回は、「ディープインパクト」についてまとめていきました。
数々の栄光、伝説を残し、時代を築いた名馬ディープインパクト。残念ながら、2019年7月30日に17歳と言う年齢で亡くなってしまいました。しかし、多くの産駒が残されたことからも、ディープインパクトの血はこれからも受け継がれていくでしょうし、これからの更なる繁栄に期待したい所です。