こんにちは、ずまずまです。
今回は「競馬の名実況まとめ」として、各年代別の名実況を紹介していきます。
アナウンサーの技の見せどころでもある実況。これまで数え切れないほど多くのレースが開催された中で、実況もまた数多く誕生してきました。果たしてどんな実況があったでしょうか?
今回はそんな実況の中から、厳選していくつか紹介していきます!
この記事は10分で読めます。
以下が目次です。
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競馬の名実況まとめ
競馬名実況を1990年代、2000年代、2010年代、2020年代の各年代ごと12選紹介していきます。
私の主観をベースに紹介していきますので、「こんな実況もあったな〜」と、気軽な気持ちで見ていただければと思います。
1990年代名実況ランキング
オグリキャップや武豊騎手の登場によって、競馬ブームが巻き起こったことからも、黄金期とも言われている1990年代。
ナリタブライアンといった三冠馬やサイレンススズカ、スペシャルウィーク、グラスワンダーなどといった名だたる馬たちが活躍を見せました。
その中で、名実況としては以下のレースを紹介します。
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1位:1996年日本ダービー 三宅正治アナウンサー
フサイチコンコルドがキャリアわずか3戦で日本ダービーを勝利した伝説のレース。
1番人気だったダンスインザダークが最後の直線早めに抜け出した中で、7番人気と低評価だったフサイチコンコルドが猛追。
その時三宅アナは、「外からフサイチ、外からフサイチ、外からフサイチコンコルド」「コンコルドだ、コンコルドだ、外から音速の末脚が炸裂する、フサイチコンコルド!」と実況を行いました。
特に「音速の末脚」というフレーズは印象的で、超音速旅客機「コンコルド」にかけたフレーズと言われていることからも、レース中の一瞬でそのフレーズを考えられる三宅アナの凄さを感じることができます。
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2位:1997年日本ダービー 三宅正治アナウンサー
サニーブライアンが6番人気という低評価を覆して勝利したレース。
サニーブライアンは前のレースである皐月賞を勝利していたのにもかかわらず、11番人気で勝利したという点から「フロックだった」という評価を受けていた他、東京2400mで特に不利と言われている大外枠を引いたことからも、日本ダービー当日は皐月賞馬としては異例な6番人気という低評価を受けていました。
そんな中レースでは、スタートから一度も先頭を譲ることなく2着に1馬身差の逃げ切り勝利。
その時の「サニーブライアンだ、サニーブライアンだ、これはもうフロックでもなんでもない!二冠達成!!」という三宅アナの実況は、現在までの後世に語り継がれている名実況の1つです。
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3位:1998年毎日王冠 青嶋達也アナウンサー
「最速の機能美」と呼ばれた名馬サイレンススズカ最後の勝利となったレース。
前走の宝塚記念でG1タイトルを手にして、現役最強となっていたサイレンススズカ。
当時6連勝がかかっていた中で、この馬の他にも、のちに史上最強世代とも言われる「98年世代」の代表馬エルコンドルパサーやグラスワンダーも出走しており、注目を集めていました。
そしてレースでは、サイレンススズカが1番人気に応えて見事勝利。
実況を担当していた青嶋アナの「グランプリホースの貫禄。どこまで行っても逃げてやる!」のフレーズがすごく印象的です。
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2000年代名実況ランキング
年間グランドスラムのテイエムオペラオーの登場から始まり、無敗の三冠馬ディープインパクトの誕生。ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタなど、多くの名牝も活躍を見せたのが2000年代。
そんな時代の名実況としては、以下のレースを紹介します。
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1位:2005年菊花賞 馬場鉄志アナウンサー
稀代の英雄と呼ばれたディープインパクトがクラシック競争無敗の三冠を達成したレース。
当時、デビューから一度も負けることなく勝利を積み重ねていたディープインパクト。
クラシック競争の「皐月賞」「日本ダービー」を勝利していたことからも、シンボリルドルフ以来の無敗の三冠がかかっていたレースでした。
実況を担当したのは、関西を代表する名アナウンサー馬場鉄志さん。
レース中は、過去の三冠馬を引き合いに出した実況が印象的で、レースが3コーナーに差し掛かった時の「シンザンが、ルドルフが、そしてブライアンが辿った三冠への道」や、ゴール目前ディープインパクトが先頭で駆け抜け無敗の三冠を達成した時の「世界のホースマンよ見てくれ!これが日本近代競馬の結晶だ!!ディープインパクト!!!」という実況などは、競馬史に残る素晴らしい実況でしょう。
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2位:2000年有馬記念 堤正幸アナウンサー
のちに世紀末覇王と呼ばれるテイエムオペラオーが年間無敗で国内王道G1グランドスラムを達成したレース。
この年のテイエムオペラオーは、G1をはじめ出走した重賞レースなどを含めてこのレースまでに7連勝。 日本競馬史上初の、年間無敗で王道G1レースの完全制覇に期待がかかっていました。
そしてレースでは、出走した他の馬から徹底的なマークを受け、馬群に包まれた直線を向いた中で、最後の100mわずかな隙を突いて加速し2着にハナ差の勝利。
この時実況を担当していた堤アナの「テイエムは来ないのか、テイエムは来ないのか、テイエム来た、テイエム来た、テイエム来た、・・・抜け出すか、メイショウドトウとテイエム、テイエム、テイエムか、わずかにテイエムかー!!」という実況は、聞くだけでレース当時の臨場感を味わえます。
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3位:2008年天皇賞秋 青嶋達也アナウンサー
ウオッカとダイワスカーレットという、同世代の名牝によるライバル対決により、名勝負となったレース。
共に2007年の牝馬クラシックを戦い、ウオッカは日本ダービーなど当時G13勝。ダイワスカーレットも牝馬クラシック2冠を含む当時G13勝と、共に名牝という地位を確立しつつありました。
そんな中で直接対決となったこのレースは、ハイペースを逃げるダイワスカーレットを、ウオッカが猛追するという展開へ。
そしてゴール直前、2頭が並んでゴール板を通過した時に「これは大接戦、大接戦のゴール!!(ドゴーンとも聞こえる??)」という青嶋アナの有名な実況が誕生します。
この実況は、青嶋アナの実況の迫力が凄かったことからも、競馬ファンの中でも特に人気が高い実況の1つです。
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2010年代名実況ランキング
オルフェーヴルの三冠達成から始まり、ゴールドシップ、ドゥラメンテ、キタサンブラックの登場。そして、歴代G1歴代最多勝利のアーモンドアイなどが活躍をみせた2010年代。
この時代の名実況としては以下のレースを紹介します。
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1位:2013年日本ダービー 中野雷太アナウンサー
キズナが勝利した第80回の日本ダービー。
特にこのレースは、鞍上だった武豊騎手の復活を印象づけたレースでもあり、2010年の落馬事故以降成績が低迷していた中で、2005年にディープインパクトで制して以来のダービー制覇。
このレース以降再び大舞台で活躍を見せるようになったことからも、のちに武騎手も重要なレースだったと語っています。
また、奇しくもキズナはそのディープインパクト産駒であり、同一騎手による父子ダービー制覇というのも大きな偉業。
そんな背景もあってか、ゴール直後の「大外一気、まるでディープインパクト」という中野アナの実況は、馬と人の物語や競馬の奥深さが詰まった実況でした。
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2位:2017年天皇賞秋 倉田大誠アナウンサー
歌手の北島三郎さんが馬主で有名なキタサンブラックが史上稀にみる悪天候の中勝利したレース。
キタサンブラックは前年年度代表馬に輝いた中で、この年もG12勝と順調に勝ち星を重ねていました。
ただ、前走の宝塚記念では、圧倒的な1番人気に支持されたものの、まさかの9着と大敗。「この馬は終わってしまったのか、」と一部のファンの間ではささやかれていました。
そしてこのレースの当日は、台風が日本に近づいていた影響による大雨で馬場は不良。このような様々な要因もあって当日の人気としては、1番人気ではあったものの、2番人気以降と差のない評価となっていました。
ただ結果は、鞍上武豊騎手の神騎乗もあり見事勝利。 ゴール直前の「仁川の悲鳴は杞憂に終わった!キタサンブラック見事!!」という倉田アナの実況は、競馬史に残る名セリフとして知られています。
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3位:2017年中山大障害 山本直也アナウンサー
障害レースのJG1歴代最多の9勝を挙げたオジュウチョウサンと、JG12勝を挙げたアップトゥデイトが激闘を見せた、障害レース史上屈指の名レース。
当時、障害重賞・G1レースを7連勝中で、まさに絶頂期を迎えていたオジュウチョウサン。まさに絶対王者として障害界に君臨しており、このレースでも単勝オッズ1.1倍の支持を受けていました。
そんなオジュウチョウサンを迎えうつ形になったのが、アップトゥデイト。オジュウチョウサンが覇権を握る前にJG1を2勝していた馬でしたが、直近は中々勝ちきれないレースが続いており、密かに復活が期待されていた馬でした。
人気として上位人気を分け合いましたが、この2頭はレースでも激闘を繰り広げます。
4100mという距離を走り抜いた中で、2分の1馬身差というわずかの差での決着。結果としては、オジュウチョウサンが勝利しました。
最後直線手前での「さあ前王者か、現王者か」という山本アナの実況は、2010年代を代表する名実況の1つといえるでしょう。
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2020年代名実況ランキング
史上初の親子2代での無敗の三冠を達成したコントレイル、3歳で年度代表馬に輝いたエフフォーリア、スプリント・マイル女王グランアレグリア、そして、ドウデュース、イクイノックスをはじめとした令和の史上最強世代などが活躍を見せている2020年代。
現在進行形のこの時代、名実況としては以下のレースを紹介します。
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1位:2021年ジャパンC 倉田大誠アナウンサー
コントレイルのラストランとなったレース。
2020年に皐月賞・日本ダービー・菊花賞を制して、父ディープインパクトと2世代に渡りクラシック無敗の三冠を達成したコントレイル。大偉業を成し遂げたことからも3歳以降は、競馬界の主役として多くのG1レースを勝利していくことが期待されていました。
ただし、その後は勝ち切れないレースが続き、世間ではコントレイル限界説など様々な意見もささやかれ始めます。
そんな中迎えたのがラストランとなったこのレース。
レースが始まると中段に控えたコントレイル。直線外めに持ち出されると、上がり3F最速のタイムで駆け上がり、先行勢を猛追。その後残り1Fで先頭を捉えて、見事勝利。G15勝目を挙げ、復活と有終の美を飾りました。
実況を担当した倉田アナの「空の彼方に最後の軌跡!コントレイル!!」というゴール直前の実況は、2020年代を代表する名実況だと思います。
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2位:2022年日本ダービー 倉田大誠アナウンサー
のちに2歳から5歳までの各年代でG15勝をあげたドウデュースと、G16勝を挙げて世界最強馬の称号を手にしたイクイノックスの名勝負が印象的なレース。
コロナ禍以降、制限がかけられていた入場者数が大幅に緩和された最初のレースでした。
2頭は、共にスタート後道中後方に控えた中で直線を迎えます。
外目から早めに抜け出したドウデュースを更に後方から猛追するイクイノックス。
最後凌ぐのか、届くのか、、、期待感が最高潮に達した中で、結果はクビ差ドウデュースが凌ぎきり見事勝利。第89代ダービー馬の栄誉を手にしました。
ゴール直後の「ドウデュース逆襲の末脚!」という倉田アナの実況は、その後のドウデュースの戦績にも重なるところがあり、実況が名馬の未来を映したといえるでしょう。
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3位:2022年天皇賞秋 立本信吾アナウンサー
2021年から2023年の現役生活で圧倒的な強さ見せ続けたイクイノックスが初めてG1レースを勝利したレース。
引退までにG16勝をあげたイクイノックスですが、意外にもクラシック競争のタイトルとは縁がなかったため、3歳秋まではG1勝利がありませんでした。
G1初制覇はいつかと期待が高まり1番人気に支持されたこのレース。
スタートすると、7番人気だったパンサラッサが圧巻の大逃げを開始します。史上稀にみるハイペースで逃げるパンサラッサに対してイクイノックスは、道中中段に控える形。
ただ、先頭のパンサラッサとは10馬身以上の差があり、捉えるのは不可能に思えました。
そんな中迎えた直線、馬場の外目に持ち出されると、上がり3F32秒代という鬼脚を炸裂させ、ゴール直前捉えて1馬身差の勝利。G1初制覇を挙げました。
この時実況を担当していた立本アナの「最後は天才の一撃!」という実況は、その後の伝説的なイクイノックスの走りを象徴するような実況となりました。
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まとめ
今回は「競馬の名実況まとめ」として、各年代を代表する名実況を紹介していきました!
今後もレースが続いていく限り名実況はうまれていくでしょう。どんな名実況がうまれていくのか期待しながらレースを見守っていければと思います。
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